掘削除去
汚染事例で紹介したA社の工場跡地や平塚市の市道では、掘削除去が行われました。A社は地下水汚染もあったため遮水壁と地下水浄化プラントを設置し、2年半近い時間をかけて浄化を完了させています。平塚市は、汚染土量が170m3と少なく、地下水汚染もなかったことから下水道工事と合わせて一か月以内で工事を完了しています。また、B社の工場跡地や農政事務所旧平塚庁舎でも掘削除去による汚染対策計画を公表しています。
平塚市の市道の工事については、平塚市のホームページで対策費用を約3200万と公表しています。土壌汚染対策法の指定物質の場合、掘削除去の費用目安は1m3当たり5~10万円であることを考えると、対象土量が少ないこともありますが1m3当たり約20万円はかなり高コストです。
バイオレメディエーション
当社が行った事例を紹介します。BHC汚染土壌および汚染地下水が1万m2以上に分布していた土地を 、微生物分解と化学的分解を併用して浄化しました。対策内容は対象地に井戸を複数設置し、地下水をタンクに揚水し微生物の栄養剤や薬剤を添加し、地下に戻すというものです。微生物の栄養剤には当社が独自開発した天然有機物エキスを使用したため、環境負荷を最低限にすることが出来ました。また、BHCだけでなく、その分解生成物であるベンゼンも分解しています。工事期間は2年間ですが、比較対照していた掘削除去費用の10分の1で浄化を完了しました。