普天間基地に保管されているPFOS汚染水を防衛省が引き取り処分することが日米間の協議で決まりました。防衛省によると普天間基地の貯水槽に残っているPFOS汚染水は約36万リットルあり、その全て引き取る方針です。防衛省は既に汚水を引き取る業者と約9200万円で契約を結んでおり、費用について米側には請求しない方針であることを明らかにしています。
米軍は先日、PFOS汚染水を浄化した処理水を下水道に排水していますが、処理方法について日本と協議中であったことや宜野湾市が排水直後に行った下水の水質調査でPFOSとPFOAの合計値が670ng/L(暫定指針値50ng/Lの約13倍)であったことなどから米軍に対して不信感が募っています。(排水の詳細についてはこちらの記事を、水質調査の詳細はこちらの記事をご覧ください。)
防衛省は、今回の対応は台風への備えと地域住民の懸念を払しょくするための緊急的な暫定措置だとし、引き続きPFOS汚染水の適切な措置がなされるように日米間で協議を行っていくと説明しています。
また、貯水槽への雨水流入を防ぐため、格納庫の補修についても具体的な計画を日米間で協議していくことが決まっています。