2021年8月26日、米軍がPFOS等を含む処理水を宜野湾市公共下水道へ排水しました(排水の詳細はこちら)。米軍からこの連絡を受け、宜野湾市の下水道施設課が下水の水質調査を行いました。また、下水の処理が行われる宜野湾浄化センターが排水後の流入水および放流水の検査を行ったのでその結果を紹介します。
宜野湾市による下水道の水質調査
試料採取は、米軍がPFOS処理水の排水を始めた午前9時30分から1時間40分が経過した午前11時10分に普天間飛行場から公共下水道へ排出される公共桝で行われました。また、9月9日に処理水が含まれない状態の汚水を確認するために同一地点で試料採取が行われました。
分析の結果、PFOSとPFOAの合計値が8月26日は670ng/L(暫定指針値50ng/Lの13.4倍)、9月9日は19ng/Lでした。
なお、この公共桝には普天間飛行場内全体から排出される汚水が集約されています。
宜野湾浄化センターでの流入水と放流水の水質調査
宜野湾浄化センターでは宜野湾市を含めた7市町村の下水を処理しています。今回の調査では流入する下水のうち、普天間飛行場を含む宜野湾市内の下水を放出当日の13時40分に採取し、翌日の10時に放流水を採取しています。
分析の結果、流入水および放流水は暫定指針値を下回りましたが、8月初旬時の結果を上回っていました。
普天間飛行場からくる汚水は他の地域の汚水と合わせて2つの処理施設(2系処理施設と3系処理施設)で浄化され、別々に放流されています。
宜野湾市の水質調査結果 (8月26日) (宜野湾市HP):https://www.city.ginowan.lg.jp/soshiki/suido/9571.html
宜野湾市の水質調査結果 (9月9日) (宜野湾市HP):https://www.city.ginowan.lg.jp/oshirase/9693.html
宜野湾浄化センターでの調査結果(沖縄県HP):https://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/gesuikan/press/pfos2_ginowan.html