事故の発生
令和2年4月10日に普天間基地内で泡消火剤が漏出する事故が発生しました。米軍が泡消火剤を使用した際に漏出し、これには有機フッ素化合物であるPFOSが含まれていることが判明しています。漏出量は22万7,100Lに上り、そのうちの約6割にあたる14万3,830Lが基地外へ流れでたと宜野湾市は公表しています。なお、漏出量は泡消火剤原液の量ではなく、泡消火剤原液を水で薄めた後の水も含まれた量です。
基地外への被害
事故後には、基地付近の河川に泡消火剤とみられる泡状のものが流れ、公園の遊具・砂場などに飛散した泡消火剤が付着する事態が発生しました。これらの泡消火剤の回収を宜野湾市は米軍に要請しました。しかし、米軍は対応せず、宜野湾市の消防職員が回収しました。
事故後の対応
この事故を受け、日米地位協定に基づく立ち入り調査が16日に初めて実施されました。沖縄防衛局等の職員が普天間基地に立入り、事故発生現場とその周辺を確認しました。その後、沖縄防衛局等の職員立ち合いのもと米軍は24日に格納庫周辺の土壌の入れ替えを行いました。
現在、米側は原因究明に向けて調査を行っています。一方、宜野湾市、沖縄県や国は環境への影響調査として米軍基地内外で土壌や水のサンプリングを行っています。環境調査についての詳細は別記事をご覧ください。