バイオレメディエーション・エンジニアリング
■バイオレメディエーション
自然の浄化能力を最大限に引き出すための材料、装置、エンジニアリング手法のトータル・ソリューションをご提供します。バイオレメディエーションの活用法には、バイオオーギュメンテーション(分解菌を外部で培養し利用)とバイオスティミュレーション(地中の分解菌を活性化)に大きく分かれます。また、汚染部を掘削せずに地中で分解させる原位置浄化法、掘削して盛土を攪拌しながら浄化するランドファーミング、整地した状態で行うランドパイルなどいろいろな活用方法があります。
私たちが推奨するのは、原位置でのバイオスティミュレーションです。在来菌を活性化する独自の栄養剤を自動点滴システムで汚染部分に充填し、管理する方法です。操業中の工場や狭いスペースなど幅広く活用できます。システム工学的設計手法により確立した情報化施工により不確実性の高い地中での原位置浄化を達成します。
~対象物質~
○塩素系有機化合物(クロロエチレン類、クロロメタン類、クロロエタン類、四塩化炭素)
○油(ガソリン、灯油、軽油、A重油、BTEXなど)
○農薬(PCP、BHCなど)
○重金属(六価クロム、シアン、ヒ素など) ※重金属の不溶化(おもには硫化物固定)をバイオで行います。
~栄養剤点滴法~
不確実な地盤環境においてより実用的に微生物分解を促進させる手法として、栄養剤点滴法を用います。汚染部を地形・地質・地下水理の違い、汚染濃度などの違いに応じて区分し、区分された地下空間ごとに少量ずつ栄養剤を添加します。準閉鎖的な浄化ゾーンを築きます。地下水を揚水し、栄養剤を添加し、再注入する自動装置により、浄化ゾーンごとに栄養剤の量、地下水循環の量などを調整しながら、分解促進をコントロールします。 
~栄養剤点滴および地下水循環法による工期短縮~
バイオレメディエーションによる浄化は低コストだが時間がかかると言われています。バイオによる浄化が時間がかかってしまう主な理由は、地中が不均一な水理・地質構造であるために、浄化効果にばらつきが起こることなどによるものです。この問題を解決する方法として当社では地下水循環法により浄化を行います。

~複雑な現象をモデリングする~
土壌・地下水環境のような自然媒体への化学物資の流出・拡散に対する原位置での生物学浄化のシステムを把握することは困難です。しかし、そのような複雑で不確実なシステムに対して、そのシステムの入力と出力の関係よりシステムのモデリングを行い、システムを評価あるいは同定していくという手法が有効です。

◆メッセージ◆
栄養剤点滴式バイオレメディエーションは、特殊な方法です。少量の栄養剤を添加するだけでは自然の分解活性は必ずしも改良されません。浄化費用の削減と工期短縮のために研鑽してきた当社ノウハウが、クライアントの環境対策の一助になることを願っております。
■組み合わせ技術
化学分解・電気分解など
鉄スラリーや鉄粉等を使った還元処理やフェントン反応を用いた化学的分解によるオンサイトまたは原位置での浄化、電気処理による分解、回収などをエンジニアリングします。高濃度部分に化学・電気分解などを用い、低濃度部分にバイオレメディエーションを使うなど現場の状況に応じて組み合わせます。
揚水ばっき・ガス吸引など
地下水汚染の拡散防止のため、揚水処理やバイオスクリーンなど行います。表層付近の汚染ガスの吸引処理、表層付近の土壌含有対策のため、バイオスパージングなどを組み合わせます。
掘削処分・不溶化・封じ込めなど
原位置での浄化が不可能な部分やその他のリスクへの対応として、汚染源土壌の掘削処分から、汚染拡散防止のための遮水、キャッピングなど土地利用に応じた対策を行います。掘削処分量など排水・廃土を最小限にしてバイオレメディエーションなどを組み合わせ、環境負荷を抑えながらコストパフォーマンスを向上するようマネジメントします。
